【アーティストインタビュー|KOTA TOYODA】Vol.1- miya bake編


2026.06.05

6/12からKURUTO( )ではじまる、画家KOTA TOYODAさんのアーカイブ展『THE ARCHIVE FESTIVAL』。ひょんなことから開催が決まった本展に先立ち、豊田さんにインタビューを行いました。

今回は2本立てです。
前編としてよくイベントでご一緒されている、小麦粉・砂糖不使用のおいしい焼き菓子が魅力のmiya bakeさんのみやさんの工房にて行った内容をお届けします。
お互いのことはな〜んでも知っている仲良しのお二人。ほんわりとしたやさしい時間の流れる工房で、みやさんのつくったお菓子を食べながら、豊田さんの生い立ちや作品に対する想いを伺いました。

ー豊田さんとみやさんの出会いについて

箕面のSUPER FUNKASTIC MARKETというセレクトショップをされている青野さんが主催のイベントで初めてつながりました。
蓋を開けてみると、僕とみやさん、青野さん周りも結構つながっていて、出会うべくして出会う感じやったんかなあと。あとはものすごいフィーリングというか、みんなそうなんですけど、めっちゃ話しやすいというか素敵な人たちばっかりで、人種が似ているのかもしれないです。それでもう長いこと仲良いです。

ーみやさんの工房に飾られている作品について

『Epoch Garden…』っていうタイトルです。
この時すごい植物も好きで、今もよく絵に描いてるんですけど、やっぱりこう癒されたりとか、、、あと植物自体が酸素出してくれる、人間に絶対必要な、地球上に必要なものじゃないですか。
メンタル的にもすごい癒されたりするから、なんかこう”巡っている”みたいな感覚とかがあって、そういうのを絵に起こしたいっていうのがありました。これはそれにフォーカスしていて、ちょっと記号っぽく全部循環してるようなものを表現しています。

今まで自分の中でモチーフにしていた太陽とか月とかを、図式みたいにして。全部綺麗に巡ってて、とにかく記号っぽいけどなんか一枚の絵としては成立してるような・・・僕の中では珍しいアプローチの仕方やったんですけど。 

『Epoch Garden…』を説明する豊田さん。真ん中の植物は家の庭の垣根をイメージしているそう

ー絵を描き始めたきっかけを教えてください。

ちっちゃい頃から絵描くのは好きで、幼稚園の時は脳みそみたいな迷路とかを描いたりして友達にさせるのが好きでした。友達に楽しんでほしいだけで、作家になろうとか全然。でも周りよりかは上手いっていうのがあって、特技というか個性みたいな感じで思ってました。

それで普通に過ごしていたんですけど、 十五歳の中学生の時に家で昼寝してたら岡本太郎が夢にでてきて、そのあたりからいわゆる絵が降りてくるみたいなものが初めて起きたんですよ。 イマジネーションというか。それを机にバーって殴り書きして、机に描いたやつに色つけてみたいと思ったのが最初です。

父も画家をやっていたのでアトリエに画材はたくさんあって、自由に使っていいよって言ってくれて。今思えばめっちゃ恵まれてるなと思いますけど、いろんな画材でいろいろやっていくうちに、絵の具かなとなって今のスタイルにどんどん近づいていきました。

今回の展示の中にもあるんですけど、初期の方は思春期ということもあって闇みたいな絵とか厨二病炸裂みたいなのばっかりです。岡本太郎ベースというのもあるんですけど。
でも高校生くらいの時、僕のモヤモヤしてて、トゲトゲしてるこの気持ち表した絵を見て、先生や友達が同じ気分になって欲しくないなと思って、どんどんそのトゲトゲしいのがなくなってたのと、僕RIP SLYMEがめっちゃ好きで、そのRIP SLYME聴いてる時の楽しい感じを絵にしたいとかというのを入れていたら、どんどん角がなくなっていきました。その過程も観てもらえると思います。

ー制作をされているなかでしんどさみたいなのはあったりしますか?

制作のプロセスにもよると思うんですけど、僕は結構自分の内側のものが作品に変換されて出てくるんで、割ともうキャンバスの前でも丸裸みたいな、傷だらけみたいな感じになって、それがしんどいっちゃしんどいのかもしれないですけど、それでずっとやってきてるから当たり前になっています。 でもその方が僕はいい作品ができるんじゃないかなって思ってるタイプです。

その分オーダーしてもらった作品を渡したときの、わー!って感動してもらってるのはご褒美みたいに思っています。

ー豊田さんは好きなものに対する愛がすごいと思っていて。きらいとか、苦手なものはないですか?

苦手なものですか?野菜です。

ーやさい??

偏食なんで、僕。
見た目とか、色は美しいなと思いますけど体内に入れるのは・・・サラダとかめっちゃ食べてそうって言われるんですけど、本当に無理です。思い浮かぶのは野菜くらいしかないです。対人関係とかみんなあるじゃないですか、絶対苦手だなとか。

絶対全員が全員仲良くなれるなんて僕も思っていないタイプなんですけど、人生観が違う人とか、人種というか属性が違いすぎる人とかと出会ったら、逆に結構テンション上がるんですよね。水と油すぎて、なんかもうめっちゃ面白いなとか思っちゃったりするんで、あんまり嫌いってならないかもしれないです。すごいってなります、うわぁみたいな。

ー星のモチーフ、星空について

星自体は中学生に描いた1枚目からなぜか背景にあって、その時はなんで描いてたかも覚えてないですけど、今はもう本当に僕自身でもあるし、心の象徴みたいな意味でモチーフとして僕の中では存在しています。星空を描く時はドリッピングを、 絵の具を筆先から飛ばすっていうのをやっています。それは今も追求し続けてて、そんなに激しい感じではないんですけど、ドリッピングっていう技術は、その時のフィーリングがキャンバスの中にバーって入っていく感じがして、それがなんか僕の心と連動してる感じもあります。 ギャルで言うとバイブスみたいな。

星空というテーマとしては、なんか対人関係において相手がこう思っているなとかはなんとなく読み取れるじゃないですか。でも本当にどうなのかっていうのは本人にしかわからなくて、 、星空や宇宙とかも同じだと思っていて。 飛んでったらわかるかもしれないですけど、わからないじゃないですか。 本当にそこに見えてるのに果てしない感じが、心の中とちょっと似てるなみたいな感じがあって、 面白いと思って描いています。

『星の窓』 窓から流れ星をみているような気持ちになれるような作品
いつでも心が軽やかに輝けるようにと願いを込めて。

ー今回の展示について

アートって敷居高く感じている方が多い気がするので、(フラッと立ち寄ってくださいっていうのもクルトさんに失礼かもしれないんですけど・・)僕の展示をきっかけに、絵とか作品とかを観るのって楽しいんだとか、癒されるんだとか、いろんな感情になると思うんですけど、それを体験してもらいたいっていうのが一番強いですかね。

AIみたいな技術が出てきて、より生で体験するとか経験するというのが大切にされ始めてると思うんですけど、そういうきっかけになればいいかなと。僕自身それをめっちゃ大事にしないとなと思って作ったりとかもしているんで、そういうのを少しでも感じてもらえると嬉しいですね。

ー今後の展望として

作品はもちろんつくり続けて、発表していきたいです。
まだ決まってないんですけど、絵本を出したいと思っています。去年もやなせたかしさんの記念館の前でお子様向けのワークショップなんかもやらせてもらったりしていて・・・絵本の出版は絶対にやりたいですというところを一番目標にしています。

ー豊田さんにとってアートとは?

僕にとってはもう人生になっちゃいますけど、 答えとしてはありがちですもんね。
アートというか絵っていう捉え方になるんですけど、絵って漢字で糸に会うって書くじゃないですか。語源とは違うんですけど、キャンバスとかも糸とかの集まりでできているし、僕が描けば何かしら人と出会っていったりとか、素敵なことが起きていく人生なので、絵が連れてってくれる感覚がすごいあるんですよ。 だから糸に会うって書くんかなとか勝手に思っています。 

アートとはっていうと、僕の中では絵であって、人と出会っていくような、導いてくれるような存在、みたいなのは強く思います。
答えになっていますか?(笑)

Kota Toyoda Solo Exhibition「 THE ARCHIVE FESTIVAL」

詳細

日時:2026年6月12日(金)~24日(水)13:00~19:00 
場所:会場:KURUTO(  )
   住所:大阪府大阪市西区南堀江4-25-D-103
   Osaka Metroドーム前千代崎駅より徒歩7分
   大阪環状線 大正駅より徒歩12分

Kota Toyoda | 豊田 弘大

1991年大阪生まれ。
15歳のある日、岡本太郎が夢に出てきたことをきっかけに作品を描き始める。
2017年、Nepenthes New Yorkで初の海外個展『Home At Last』を開催。
2020年、東京 BEAMS B GALLERYで個展『STAR CHILD』を開催。

昨年は大阪 dieci kyutaroで絵画とオブジェの個展『DEEP DEEP HEART』を開催し、高知ではアンパンマン作者 やなせたかしの故郷『星のまち』で子供向けワークショップを開催するなど活動の幅を広げている。
また、VANS ART EXHIBITIONへの参加、無印良品でのカスタムペイントや世界遺産の高野山での展示など、自由な表現を軸に作品を創り続けている。

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