田代陶器店は、代々、佐賀県は陶器の街有田を拠点に商いをしている。
現在のオーナーは、お父さんからお母さんの後を継いて3代目である。
先代の時代、有田では車での行商が一般的な方法であったが、現オーナーが後を引継いでからは徐々に出向く商いから出向いて頂く商いへと移行を志した。
そしてこの度、遠方の有田から福岡にショールームを出店することとなった。これにより、お客さんに一段と出向いて頂きやすい事になる。
また、今までは主に専門業社(飲食業)に商いをしてきたが、今回のショールームを切っ掛けに作家シリーズ「TOKITOIRO」を新ブランドとして立ち上げ、専門業者だけではなく一般客も気軽に入れるように陶器店としての窓口を広げた。
ショールームの入口周囲は一般客が入りやすいように作家コーナー、奥のスペースに専門業社コーナーを配置した。作家コーナーは作家の創作性を引き立てるよう3次曲線で構成した什器を設え、空間全体をインスタレーション化することで外部から見てもインパクトある空間作りを目指した。専門業社コーナーは商品が綺麗に見えるディスプレイと沢山の商品を収納できる整理棚を設け、セッティングやシミュレーションができ商談しやすい機能的な空間にした。