本連載では、KURUのVISION・VALUEについて深掘りし、KURUという会社の考え方や働き方をより多くの方に知っていただく機会となればと思っています。
VISION
あなたの場と想いをデザインの力で長く愛されるカタチにする
VALUE
1. 本質を捉える
2. チームでつくる
3. チャレンジし続ける
4. 熱中する
5. フェアに関わる
今回は、KURUのバリューの一つである「熱中する」について掘り下げます。
設計メンバーの加藤さんと原田さん、企画メンバーの渡邊さんに日々の実務やプロジェクトを通じて、「熱中する」をどう捉え、どう実践しているのかを語ってもらいました。
「熱中する」という言葉は、簡単なようでいて実はとても複雑な感覚です。3人は全く異なるアプローチでその感覚を語ってくれました。
目次
1. 自分の中にある「熱中」を見つける
2.「KURUらしさ」は対話の中で育まれていく
3. チームの熱量がフィットする瞬間に見えるもの
4. 熱量が共鳴する、KURUというチーム
自分の中にある「熱中」を見つける
──皆さんはバリューである「熱中する」をどう解釈していますか?
(加藤)熱中できていたかってプロジェクトを振り返ってみて、結果として感じるものだと思うんです。意識してできるのではないと思うんですよね。
そのような中で、私にとって熱中には「楽しさ」が欠かせません。「集中」とはまた違って、熱中には自分からのめり込んでいく感覚がある。楽しいと感じてるときが、熱中している状態かなと思っています。
──どういう時に「楽しさ」を感じますか?
(加藤)カタチになっていく瞬間ですね。三次元的にモノが起き上がってくるだけじゃなくて、3Dモデルを立ち上げる時、頭の中で構想を練っている時も含めて、「今、自分は何かをカタチにしてる」と感じる瞬間はやっぱり楽しいです。

(原田)私はまだ不安からうまれる「苦しさ」を感じることの方が多くて、楽しさはあまり感じられていないかもしれません…
(渡邊)「楽しい」、「苦しい」どんな感覚であれ、何かに心が動くことって大切にすべき感覚ではないでしょうか。私は感情が揺さぶられることが結構あって、感情の振れ幅に疲れてしまうこともあるのですが、そういった感情と向き合うこと自体が「熱中すること」に繋がるのではないかと思っています。
(原田)私にとって「熱中する」ということは感覚的なもので、明確な表現はできないのですが、「伝えたい」という気持ちを行動に移せた時に生まれる感覚かなと思っています。たとえば、クライアントさまに設計の意図を伝えたくて、どうすれば一番伝わるかを考えて、打合せに向けて準備をしている時。「伝えたい」という気持ちが間違いなく原動力となっています。
──原田さんは半期に一度の経営報告会の場で、「熱中する」を体現できたメンバーとして表彰されていましたね。
(原田)経営陣から見て熱中しているように感じてもらえたことは嬉しいことですね。ですが、あの時は自分としてはあまり自覚はしていなかったです。
(加藤)結局のところ、熱中してるかどうかを決めるのは周りではなく、自分自身なのかもしれませんね。
「KURUらしさ」は対話の中で育まれていく
──皆さんはそれぞれ別の会社から転職してKURUに入社されていますね。特に渡邊さんは半年前に入社されましたが、KURUらしさなど入社してみて感じたことはありますか?
(渡邊)私が転職活動を始めたのは、恩師に「建築が好きな人のところに身を置いた方がいいよ」というアドバイスをもらったことがきっかけでした。KURUの求人を見つけたのは本当に偶然だったんです。入社して半年ではありますが、「KURUの人たちってここまで突き詰めるんだ!」と驚くことが多々あります。こういった部分は、これから私が頑張っていかなければならない部分だなと周りからの刺激を受けながら思っています。
(原田)3年前、加藤さんや私が入社した頃に比べると、議論する機会が格段に増えましたよね。誰かがポロっと話したことに、別の誰かが乗っかって、議論になっていくというような。
(加藤)あの頃は、各々が目の前の仕事に手いっぱいで、集中できていても、熱中できている感覚はなかったかもしれませんね。メンバーのスキルも上がりましたよね?
(原田)加藤さんは以前にスケッチアップの勉強会を行ってくださいましたよね。この勉強会がきっかけで、メンバーは相手に想いや建築の意図を伝えるための力がついたと思います。
(加藤)各々のスキルアップもそうですが、議論するためにはまずみんなが土台となる情報を共有できているかが重要です。週に一度、設計ミーティングを行うようになったことも議論できるようになってきたひとつの理由かもしれませんね。お互いに共通の情報を持っているだけで、こんなにもコミュニケーションが活発になるとは。これからは、もっと各プロジェクトで起きているトラブルや知見の共有もできるようになればいいなと思っています。
(渡邊)最近の出来事でいうと、自社プロジェクトであるKURUTOのミーティングは白熱しましたね(笑)パートナーも含めた全員が提案を持ち寄って、議論して…意見がたくさん出た分、大変でしたが今のKURUだから挑戦できるようになったことなのかもしれませんね。建築に熱中できる環境に身を置けていることが嬉しいです。

チームの熱量がフィットする瞬間に見えるもの
──これまでKURUで「熱中する」を体現できた瞬間はありましたか?原田さんが担当している「阪急阪神の仲介 本町営業所」のプロジェクトでは、「コンセプトに合った提案に納得していただくための準備をしてくださった。熱量を感じ、私自身も熱量を込めて提案ができました。」とプロジェクトを一緒に進めた山本さんからのコメントをもらっています。
(原田)このプロジェクトでは、最初にいくつかの提案を持って行きました。オフィスとしては少し斬新な提案だったこともあり、難色を示される方もいらっしゃるだろうなとは思っていました。ですが、山本さんが主体となって決めてくれたコンセプトに合った提案内容を、クライアントさまに「伝えよう」と必死だったと思います。納得いただき、無事オープンを迎えられて安心しました。

(渡邊)チームの熱量がフィットする瞬間ってありますよね!
(加藤)プロジェクトに関わる人数が多くなるほど、熱量の差が出てきたりもしますよね。でも、チームとして刺激し合いながら熱量がフィットした時、チームで熱中できたと言えるのではないでしょうか。
熱量が共鳴する、KURUというチーム
──「熱中する」というバリューは、KURUにどう根付いていると思いますか?
(渡邊)「熱中する」はバリューとして掲げられていますが、日常的に言葉にして確認し合うべきものではない気がしますよね。

(加藤)「熱中してる?」なんて言われたら熱が冷めてしまうかも…(笑)
(原田)会社として、経営陣が熱中した姿を見せてくれていることは日々感じていますよね。設計チーム内のことで言うと、CDO尾芝さんは常に「もっと良い案はないか」を追求してくださっている。チームとして尾芝さんの熱量に共鳴している感覚があります。
(渡邊)企画チーム内でも、CEO水谷さんはメンバーの提案に対して「やってみたらいいんじゃない」というスタンスでいてくださいます。私たちの熱量をそのまま生かそうとしてくださっているのはありがたいですね。
(加藤)KURUには個性豊かなメンバーがいて、得意・不得意を補い合いながら成り立っています。プロジェクトの割り振りに限らず、作業の割り振りなのかもしれませんが、それぞれにあった熱中できる環境を整えることができたら、会社としてさらにパワーアップできるような気がしますね!
今回のインタビューのテーマである「熱中する」は、5つあるバリューの中でも一番でも最も体現すること、この言葉に込められた意味を捉えることにメンバーが苦戦しているような印象を受けました。熱中することは、意識してできるものではないし、他の人から評価されるものでもないのかもしれません。それぞれが熱中することでその熱量が伝播し、クライアントさまにも伝わっていくような会社に少しずつ育っていけばいいなと加藤さん、原田さん、渡邊さんへのインタビューを行って改めて思いました。
これまで7回にわたりKURUのビジョン、バリューについてCEO水谷へのインタビュー、メンバーへのインタビューをお届けしてきました。
次回はいよいよ最後のバリューである「フェアに関わる」についてメンバーインタビューを行います!お楽しみに!
今回メンバー、パートナーに実施したアンケートの結果がこちら!
